2006-09-29 [J] [長年日記]
YouTubeの動画掲載についてのポリシー
ここのところ、YouTube経由でBilly Joelの過去のビデオなどを掲載しているのですが、こういった動画を掲載すると当然以下のような疑問が出てきます。
YouTubeの動画って著作権侵害なのでは?
それに対する答えとして、
YouTubeは誰でも自由に動画をアップロードして公開をすることが出来るサービスで、最近は利用者が急増しています。 アップロードされている動画には著作権が存在しており、YouTubeにおける公開の是非については現在議論が進行しています。 一方で、Youtubeは著作権者による削除依頼を受け付けています。このことから長らく公開されたままになっているコンテンツは著作権者に公開することを容認されているものと解釈しています。 もし、Youtube上で著作権者によるコンテンツの削除が行われた場合、こちらのサイトに貼り付けられた動画もアクセス不能になりますので、このサイトへの掲載の是非についても著作権者の意向に従う形となります。
というのは建前で、思うにまだまだ著作権者の意識がそこまでは行き届いていない、すなわち公開されていることに気づいていない、というのが現実ではないかと思います。 そういう事実を考えると、やはり灰色であると言わざるを得ません。
YouTube上の動画は現在のところあまりクオリティの高いものではなく時間も制限されています。そのため、いわゆる音楽販売サイトにおける「試聴用コンテンツ」レベルの域を脱してはいないことから、個人的には容認されていく方向なのではないかと思っています。また、動画についての「ロングテール」になりうるのではないかとも思います。
以上より、今後の動向を見守りつつ、公序良俗に反しない範囲内でYouTube動画を利用させていただこうと考えています。
蛇足ですが、無尽蔵にコピーされるよりはYouTubeからの貼り付けの方が、コンテンツの一元管理ということになって著作権者としてはメリットを感じるかもしれません(勿論、一斉に流布されたコンテンツをある意図にもとづいて差し替えることができる(たとえば政治的に)、といった危険性もはらんでいるわけですが)。