2009-03-23 [J] [長年日記]
EeePCを強化する。
昨年夏に買ったEeePC 901X。今となってはかなり貧弱な4GB + 8GBという構成のSSDで、普通に使おうとすると様々な工夫が必要。 ならば使いこなしてやろうじゃないかと、ネットで情報を探して、ドライブの容量節約や、EWFの導入など、できる限りのことをしてきたつもりなのだけど、残念ながら「実用になる」というレベルにはほど遠い感じだった。
「実用になる」というのは、文字通り仕事で信頼して使えるかどうか、ということ。
そもそもこの標準で搭載されているSSD、容量が少ないだけでなく、俗にプチフリーズと呼ばれるアクセス速度の異常な遅さに起因する動作の一時停止現象を頻発させる曲者で、使えば使うほどストレスがたまる代物であった。そのSSDのパフォーマンスを測定したのが以下。書き込み速度の遅さについては、特に4KBのランダム書き込みについてはかなりひどい。
そんなわけで、そろそろ抜本的なてこ入れをしようということで、SSDの換装をすることにした。
我がEeePC 901Xは発売直後に買った甲斐があって、1.8インチドライブを接続できるZIFコネクタが基盤に実装されている。ここに高速なSSDを接続してしまえば、かなり快適になることは以前からわかってはいたのだけど、昨年の秋頃は接続可能なSSDの値段がEeePCの本体価格と同じくらいだったので、おいそれと手を出せるものではなかった。
ところが、最近のメモリ価格下落の例に漏れず、手の届く範囲まで値段が下がってきたので、ようやく決断できたというわけである。
購入したのはMTRONのMSD-PATA3018-032-ZIF2というSLCチップを用いた32GB SSD。これに手持ちのWindows XP Professional をインストールして、容量節約などの特殊なことはせずに、素直にセットアップ。
やはり、細々としたチューニングをせずに、素のままで使うのがもっとも安定している。
ディスクのアクセス速度は以下の通り大幅に改善されており、使い心地も劇的に改善。プロセッサのパワーは貧弱とはいえ、普通にブラウザを使う限り、これで十分。 ディスクのアクセス速度が体感速度に直結することを改めて感じた次第である。
ちなみに、この数字のどこを見るとその差がわかるかというと、右側の書き込み性能。ほぼ一桁改善しており、特に下の4KBのランダム書き込みだと二桁ほど改善されているのがわかる。
手持ちのVAIOは、かなり初期の1.8インチHDDを使っているようで、かな~りアクセス速度が遅いのです。Crystal Disk Benchの数値も、Seq Readでさえ 13.623とかだから……。<br><br>当初はLibretto L5をSSD化して現役復帰させようかと思っていたのだけど、どうやらバッテリがへたっているようであまり現実的ではないので、VAIOのSSD化をもくろんでいます。1.8インチで、しかもZIFではないという妙な条件だけど、いちおうそういうタイプのSSDもわずかながらあるみたいだし。
返事が遅れました。<br>ZIFではないPATAのSSDも存在はしていますよね。<br>でもちょっと割高です。<br>解像度の問題もあるので、VAIOの代わりにネットブックというわけにもいきませんからねえ。まあ、VAIOとネットブックではなんというか作りが違いすぎますが…。<br>それにしても出始めの頃の1.8インチHDDはちょっとひどすぎましたよね…。