2005-08-26 [J] [長年日記]
CLIE TH55のワンボタンHotSync
最近のCLIE(というか、もうCLIEの歴史は幕を閉じつつありますが)には、Palmデバイスにはおなじみのクレードルがついていない。
クレードルってのは、Palmデバイスを置いて充電する役割と、PCのデータと同期するための役割がある。クレードルにはその同期機能専用のボタンが付いているのが普通で、そのボタンを押すことで手軽にデータの同期がはかれるのである。
クレードルがついていない、ということは、手軽にデータの同期ができないということに他ならない。クレードルの代わりにUSBケーブルが付属しているのだけど、同期をするときはそのケーブルでPCと接続した後、画面をタップしてHotSyncのアプリを呼び出す必要があって、はっきり言って不便きわまりないのである。
もちろん、クレードルは別売りで売っている。
でも、それは4500円ほどの値段で、作りと機能を考えるとちょっと高すぎ。特に作りがいまいちで、昔のPalm Vxのクレードルのようにずっしり安定感のあるものではなく、かなりお粗末なものなのだそうである。
本家PalmのTungsten T5という最新機種にもクレードルは付属していないのだけど、USBケーブルにはちゃんとHotSyncのボタンは装備されている。やはり本当の使い勝手ってのを考えている証拠だよね。なに考えてんだ>ソニー
そんなことを考えていたら、なんとCLIE TH55の本体にあるRECボタンをHotSyncボタンとして使えるようにしてくれるソフトウェアを開発しているサイトを発見。ソフトの名前は"THe Go! Go!"といって、お約束ウェアというシェアウェアでもフリーウェアでもない奇妙な条件付きソフト。
条件は、「いわゆる『ら抜き表現』を用いない」という奇妙なものなので、まあ気をつけることにしようか。これといって罰則があるわけではないし。
それはともかく、使ってみるとこれが非常に便利。ほとんどHotSyncボタンと同様に使用できる。
いやいや、ありがたいことです。
Palm は素晴らしいデバイス「でした」。<br>アメリカ発の無骨な風貌ながらも目から鱗の<br>Hot Sync、シンプルでいさぎのよいインター<br>フェースとフリーな開発環境で憧れ?の68Kを<br>いじくれる魅力的なおもちゃ「でした」。<br>せっかくタロウ氏からゆずってもらった<br>CLIE は結局なじまずそれほど使いませんでした。<br><br>長くなりましたが、以前同様、ソフト、ハード共に<br>Hot Sync が手軽に使えない Palm は。。。ですねぇ。
初期の頃のPalm Vxが懐かしいですね。不注意で紛失してしまったことが悔やまれます。実際、機能的にはあれで十分なのに。シリアル接続はちょっと困るかもしれないけど。