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2007-01-16 [J] [長年日記]

標準のCalendarを使う

CLIE時代からずっとAgendusと呼ばれるPIMソフトをPalm上で使ってきたのだけど、ここにきてPalm TXに標準で搭載されている Calendar と呼ばれるPIMソフトをメインに使うことにした。

理由はただ一つ、「複数のタイムゾーンに対応」しているから。

仕事柄、アメリカ方面の方々と電話会議をすることがあるのだけど、そのお知らせとしてMicrosoftのOutlookの予定表を介してiCalender形式のデータがメールで直接送られてくることが多い。この予定はそのまま予定表に放り込まれるのでそれなりに便利である。

この場合、時間は当然アメリカ時間で指定されてくる。もちろん、グリニッジ標準時(GMT)からどの程度ずれているのか、すなわちタイムゾーンの情報も一緒にやってくる。

Outlookでそれを受けとる場合、このタイムゾーン情報をもとに日本時間に調整した予定を表示してくれるので、けっこう便利(動きを理解していないと困ることもあるけど)。たとえば、中部標準時(CST)で夕方5時なら、日本時間(JST)の翌日朝8時、てな具合に変換してくれる。

Outlookの場合、変換するのはその見かけだけで、データそのものはタイムゾーンの情報と共に記録されている。なので、アメリカへ出張したときなどはPCのタイムゾーンを変更すると、先ほどの予定ならきちんと夕方の5時に移動してくれる。これも便利。

Agendusの場合も、データを触りさえしなければOutlookのデータを使っているので問題はないのだけど、一度データを触ってしまうとタイムゾーンの情報を消してしまい、PCもしくはPalmに設定されたタイムゾーンに合わせた時刻に変更されてしまうのだ*1。上記の例だと、PCのタイムゾーンが日本時間の場合、午前8時という時刻のみが残る。なので、どのタイムゾーンに移っても予定が動くことはない。

これだけならまだ良いのだけど、もう一つ大問題なのが、繰り返しの予定がアメリカ時間で送られてきた場合。この場合、困ったことに表示すらされないのだ。なので、肝心の予定を簡単にミスしてしまう可能性があって、かなり致命的。

Palm TXに標準で搭載されているCalendarは、HotSyncのコンジット設定で、「Assign time zones on my Palm device for all new appointments created in Outlook」とかいうチェックをONにすると、Outlookデータ上のタイムゾーン情報をPalm上のデータにも引き継いでくれるので、Palmのタイムゾーンを変更したときにOutlookと同様の振る舞いを見せてくれるし、繰り返しの予定も表示される。当然Palm上でも予定ことにタイムゾーンの設定が可能。

ということで、Agendusのアイコン機能とかには未練はあるのだけど、肝心の予定データの扱いがイマイチであるため、乗り換えることにしたわけである。

しかし、欧米では国内移動でも時差があるような国が多いので、タイムゾーン情報が欠落した予定データってのはすごい不便なのではないかと思うのだけど、どうなのだろうか?Agendusってアメリカで作っているソフトだよねえ。

Tags: Palm TX

*1 AgendusはPC版とPalm版という形で双方に存在する