2002-11-09 [J] ベトナムの汁ビーフンが食いたい [長年日記]
牛タン
明日は友人が家に来るので、焼き肉を行う。焼き肉の場合、「食べる」というよりは「行う」と表現した方がふさわしいものである。
まあ、焼き肉といえばやはりカルビとタンというのが王道である、という信念のもと、足を引きずりながら肉を物色しにいったのだけど、簡単に手に入るカルビとは裏腹に、タンというのはなかなか手に入らないものなのであった。
もちろん西友とかで「お徳用タン」とかいって売っているものであれば即座に手にはいるのだけど、「アメリカ産」と書いてある段階で却下。アメリカの肉がおいしくない、というわけではなく、日本に入ってきているアメリカの肉がおいしくないので、このあたりは妥協は出来ないのである。
そんなわけで、肉屋などをまわった結果、タンの固まりならおいてあるお店を見つけた。高級松阪牛が売り物の店で、なかなか敷居が高いのだけど、そのタンは松阪牛ではなく、値段も手頃だったので、「これ、焼き肉用にスライスしてもらえません?」と聞いてみると、快くOKしてスライスしてくれた。このあたりは、街のお肉屋さんのいいところで、荻窪もまだまだいいところだ、と感じた次第であった。
ところで焼き肉というと、ハラミやレバーなどの臓物系も実ははずせなかったりする。今回はパスしたが、レバーくらいは買っておいても良かったかな。
ベトナム汁ビーフン
2月にダラスにひと月ほど滞在していたとき、よく行っていたレストランは何を隠そうベトナム料理の店であった。アメリカは、その歴史故、ベトナム料理の店が多いのだけど、ダラスの郊外を車で走っていると、あちらこちらにベトナム料理の看板を見つけることが出来る。だいたい「河粉」とか書いてあって、まあ要するにベトナムのビーフンを出す店ということである。
牛肉か鶏肉の汁ビーフンを頼むと、一緒に香草が盛られた皿が出てきて、それを適宜お好みでのせて食べることが出来る。これはテキサス州だからなのだろうけど、ハラペーニョのスライスなんかもあったり。
これでせいぜい$5程度だったので、調子に乗って、サイドメニューで生春巻きなんかを頼んだりしていたものである。
今考えてみると、なぜベトナムビールを試さなかったのか、残念でならない。というのも、滞在中の食事はすべて経費で落ちるため、酒は御法度、という気でいたからである。
ところが、後々経理の人と話をしてみると、どうも一杯くらいなら経費で落としたってかまわないらしい。うーん、なんかすごい損した気分である。まあ、いままでもこっそり飲んではいたので、別にいいんだけど。
閑話休題。
ところで、日本におけるお手軽なベトナム料理ってあんまりないよね。まあ、アメリカは移民が多いから、ああいったお店があるのは至極当然ではあるんだけれども、安価でおいしい店ってのはやはり少ない気がする。タイ料理屋はここ数年でかなりメジャーになって、お手軽に食べられる店も増えてきただけに、なんとかしてくれい、と切実に願うのであった。
あの味をもう一度!とか思うと、結局アメリカへ行け、もしくはベトナムまで行って本場を味わえ!ということになるわけだし。