2001-08-12 [J] [長年日記]
水木しげる、「コロポックルの枕」
水木しげるといえばやはり妖怪関係のマンガが基本だけど、この話はSFとオカルトが半々というところか。 SFという点では、藤子F不二雄の様なテイストを感じるけど、やはりココは水木しげる、それを越えるオカルトテイストで彩っている。 話の内容は、「いまの人類より10億年前に栄えた第一期人類が宇宙人に皆殺しにされてしまった記憶を、現代人がコロポックルの枕という「装置」を通じて知ることになる」といった感じなのだけど、この第一期人類というのがオカルト好きな人にはたまらない設定なんだろうね。 まあ、我々の知る限りでも滅んだ文明はいっぱいあるわけで、我々の未知のところで、もっと多くの文明が滅んでいたとしても不思議ではないしね。 でも10億年前に一度生物がすべて滅んで、またアメーバあたりからやり直しているという設定は、ちょっとすごい。
ちなみに「コロポックルの枕」は中央公論社刊「異界への旅」という愛蔵版に掲載されています。