2001-05-01 [J] Jornada720
HPのハンドヘルドPCを購入した。
Jornada720という、この手の製品としてはもっともコンパクトなものである。
ぼくはすでにPalm VxというPDAを持ち合わせているゆえ、なぜにいまさらそんなものを...、と思う人も多いと思うが、これにはそれなりのわけがある。
ぼくは、Palmを使いだす前は、もともとザウルスをつかっていたので、外出先でのメールチェックはそれなりに可能だったわけなのだけど、それゆえにPalmにおいても、外出先でのチェックを視野にいれて何とか拡張をしていったのだ、が、
実際、これはなかなか使えるものにならなかったのである。
ケーブルに携帯つないで、折り畳みキーボードつないで、などと、ギミックとしてはおもしろいんだけど、いまいち実用的じゃなかったのである。
もうひとつ、深刻な問題としてあげられていたのが、ノートPCの思った以上の使いにくさである。会社で使っているノートPCを頻繁に外に持ち出しているのだけど、電池は持たないは、ハイバネーションは遅いわ、いざというときにハングするわで、いまいち感が強かったのである。実際、東京大阪間の日帰り出張中、新幹線の中で一時間も使えば、もう電池切れで、あとは重い荷物をひたすら運ぶという状況になってしまうのだ。
そんなわけで、以下のような基準で解決策を考えてみた。
1)ノートPCのように起動時に時間がかからないこと。
2)当然メールの読み書きが問題のないレベルで可能であること。
3)会社で支給されているカードH"が使えること。
4)電池が持つこと
このような、条件に当てはまるのは、Winfows CEを搭載したハンドヘルドPC以外に候補はないといってもいい。PSIONとかのマニアックなマシンもあるけど、どうせならEXCELとか使えたほうがいいしね。
そんなわけで、そのあたりをいろいろと見てみた。
まずはNTT Docomoのシグマリオン。残念ながら、これはPCMCIAのカードが挿さらないので却下。会社のメールを自費で見るのは癪にさわるし、CFを挿しっぱなしにしておけないので、メモリ拡張が事実上不可能に等しい。安いだけに惜しい...。
次に、NECのモバイルギア。これはちょっと大きすぎる。ノートPCの重さを回避したいという目的があるゆえ、買うメリットが感じられずボツ。これがだめだと、VictorとかSHARPのCE機も論外となる。
で、残ったのがHP(ヒューレット・パッカード)のJornada 720。弟分に710という廉価版も存在するのだけど、モデムがついていないので、海外やど田舎にいったときに手も足も出なくなる恐れがあることから、モデム内蔵版の720にした。
問題は、小さめというか、すんごく小さいキーボード。巷のニュースサイトでは、「小さいながら、快適にタッチタイプできます!」などと書いてあり、「うそつけー」と思っていたのだけど、実際に店頭で触ってみると、これが意外にも好感触。ヨドバシカメラで都合1時間ほど触っていたんだけど、英語も日本語も本当にバリバリ打てちゃうのである。これは目から鱗であった。
そんなわけで、64MBのコンパクトフラッシュカードとともに購入。
なにやらMP3も聴けるらしいけど、Netwoek Walkmanを持っているのであんまり使わないし、今後もスケジュールやTODOなどのPIM機能はあくまでPalmで行うつもりなので、本当にメール端末としてしか使用しない予定である。
もったいないといわれても、適材適所なのである。いいではないの。