Spb Mobile Shellを試す

Spb Mobile Shell 2.0というソフトがある。$29.95の有料ソフトで、いわゆるToday画面の置き換えアプリ。

ただ、製品名に"Shell"とつけるだけあって、位置づけとしてはMS-DOSに対するWindowsのような、ユーザインターフェイス(UI)を丸ごと乗っ取るようなアプリケーションである。

ここ最近のiPhoneやiPod touchのUIの進化によって、Windows Mobileの世界でも追いつけとばかりに(追い越せ、という勢いまでは感じないのが悲しいところなのだけど)、似たようなUIを持った製品が現れてきているのだけど、おそらくこのソフトがその最右翼。レベルの高い実装と相まって、かなり快適な環境を提供してくれる。

動作の雰囲気は上のビデオを見れば一目瞭然なのだけど、3Dエンジンを載せていないWindows Mobile端末でもこれだけのことができるのか、と正直驚いた。よりプアな環境も含めてサポートしなければならないからなのかどうかは知らないけど、MicrosoftのWindows CE部隊はいったい何をしているのか。

そんなわけで、S11HTに15日の試用版をインストールして数日使ってみたのだけど、現状の感想は以下の通り。

• サクサクか？
  • かなりサクサク。ストレスを感じさせない。
• 他のソフトとの親和性は？
  • デフォルトでは標準のPIMを使うようになっているのだけど、プラグインを入れることで、Agenda Oneなどの置き換えアプリを使用することが可能。
• S11HTで使用する場合の不都合な点は？
  • 画面バックライトの輝度調整がSpb Mobile Shellから出来ない。さらに調べる必要あり。
  • 音量調整をどこで行えばいいのかわからない。
• ユーザの自由度は？
  • ネット上ではいくつかのカスタマイズ情報が転がっているようなので、暇を見つけて試してみたいが…。
  • xda-developerにxmlファイルの書き換えでカスタマイズが出来るようなことがかかれているけれど…。
• $29.95だ。買う価値はあるか？
  • 家や旅行先で使っただけなので、通勤途中などでさっとS11HTを取り出して確認、のような用途でどうなるか。いまのHTC Menuも良くできているし、純正だけに細かい機能への対応もばっちりなので、悩みどころ。iPod touchと同じで、最初に人に見せて自慢する時期を過ぎてからが正念場か。ちなみにiPod touchのUIはとても気に入っているのだけど。

実際、どうしても必要なソフトではないわけで、デバイス操作の潤滑油として、どこまで価値を見いだせるか、だな。

とにかく、じっくり試すことにしよう。