2006-09-24 [J] [長年日記]
地下鉄(メトロ)に乗って
近々(10月21日)映画が公開される浅田次郎原作の「地下鉄(メトロ)に乗って」。この物語に出てくる地下鉄は二つあって、一つは丸ノ内線、もう一つは銀座線。
丸ノ内線が出てくる舞台は昭和39年なので、走っている車両は当然ながら赤く塗られた300系電車。白線の帯の上に銀色の波線が入った名車である。
最近の映画は「ALWAYS 三丁目の夕日」に象徴されるように、CGを使ってこういった現存しないものをリアルに再現している。なので、この300系もリアルに再現されるのかな?と思っていた。
ところが、映画の公式ホームページをみると、どうやら現在走っている車両をおめかしして登場させるらしい。具体的には、写真の東西線の5000系(おそらくアルミ車?)に赤い色のラッピングをして、古き時代の丸ノ内線に見せている。
5000系の初期型はほぼ同じ時代に誕生しているし、最大限配慮された結果だと思うのでダメとはいわないけど、子供の頃から丸ノ内線、東西線に慣れ親しんでいる自分としては、赤くなろうと5000系は5000系なので、300系だと思いこむのはちょっと難しそう。映画の出来にさほど影響する話ではないのだろうけど、もう少しこだわりが欲しかったなあ。
まあ、原作はとても面白かったので、とりあえず映画は観に行く予定ですが。