2008-04-21 [J]
長野マラソン、分析
本当は完走した上で、こんな感じでした〜、とやりたかったんだが、リタイアしてしまったため残念ながら敗因分析。
まずは10kmまで。
距離 LAP 心拍数 1km 6'52 160 出だしから練習時より心拍が+10 2km 6'44 159 3km 7'09 162 4km 6'05 158 3km地点の表示が4kmよりにあったと推測 5km 6'44 162 6km 6'48 166 善光寺前の登りで心拍上昇 7km 6'32 159 8km 6'43 161 9km 6'36 156 10km 6'41 160
スタート前は体調はさほど悪くないと思っていたのだけど、走り始めてから150以上の心拍になるまでの時間が短かった。調子のいいときだと、なかなか心拍はあがっていかないので、「やっぱり体調がいいわけではない」とこの時点で認識。
練習時の実績から、ここはペースを落としてでも150前後の心拍で行くべきなのだろうけど、これ以上ペースを落とすと、そもそもゴールに間に合わない(5時間制限がここで効いてくる)。なので、ちょっと高めの心拍ではあるけど、このペースで行くことに。それでも、10kmまではこれといった異変もなく、体調が悪いなりに160前後を上限心拍としてまずまずの走りができていると見て良い。
次は20kmまで。
11km 6'26 160 12km 6'34 159 13km 6'44 162 14km 6'44 162 15km 6'48 161 16km 6'53 161 このあたりまでは高めとはいえ一定心拍 17km 6'16 166 身内の応援があってちょっとオーバーペース 18km 7'01 162 ここで時間がかかっているのはバナナを食べていたため 19km 6'27 168 このあたりで足に疲れを感じる 20km 6'47 174 20km地点は橋の上にあり、そこまでは登り
中盤あたりから、同じ心拍でも徐々にペースが落ち始めていることを実感する。16-17kmの間で速めになっているが、この時点では心拍もそれに応じて上昇している程度で異常というほどではない。
問題は20km地点。ここはもともと坂を上って橋を渡るので、心拍上昇は致し方ないもの、と思っていた。
で、30kmまで。
21km 6'42 172 スタート時より同じペースで心拍+10 22km 6'12 173 このあたりからペースが乱れる 23km 6'58 170 何とかペースを落とすが、160台の心拍は見られず 24km 6'34 175 25km 6'05 177 ペースを上げすぎ 26km 7'01 175 しかし、ペースを下げても心拍下がらず。首筋がつる。 27km 6'24 178 28km 7'02 176 29km 6'39 177 給水の水が身体に吸収されていない気がしてくる 30km 6'38 178
21km地点でスタートと同じペースを保つのに心拍を10上乗せしなければならないことが明らかになってくる。坂だけが原因ではなさそう。
25km地点を過ぎたあたりで、首筋がつる。この症状は過去にも経験してるのだけど、まだ25kmしか走っていないのに現れたことは相当ショックだった。
30km地点に着く頃には平均心拍は178に達する。自分のLT値(有酸素運動と無酸素運動の閾値)はずっと低い心拍にあると推測しているので、オーバーペースどころの話ではない。 もともとこういう心拍が必要になるのは35kmを過ぎたレース終盤と考えていたので、ここでこの心拍にお目にかかるとは想像もしていなかった。
あと、このあたりで食べたバナナや飲んだ水がきちんと消化されなくなったようである。胃腸にきた、ということであろう。
30km以降。
31km 7'15 178 ペースが遅いのはゼリー食品摂取のため。 32km 6'37 181 平均心拍が180越え。運動を長時間継続する限界の心拍 33km 7'12 180 いよいよペースが落ち出す。
ゼリー食品(クエン酸、アミノ酸)の摂取は遅すぎたかもしれない。首筋がつってしまった25kmより前で摂取していれば、少しは助けになったかもしれない(そういえば、35km練習では10kmごとにしっかりゼリー食品を摂取していた)。
そうこうしているうちに、心拍は180を簡単に超えるようになり、ペースがガタガタと落ちだした。足がしびれてきて、歩くかどうか、1kmほど走りながら考えたあげく、立ち止まってしまった。
考えている間、過去の洞爺湖マラソンの故障を思い出した。5時間の制限内にゴールするために、30km手前あたりから歩いて、走って、というのを繰り返してなんとかゴールした結果、一ヶ月以上走ることができないほどの故障に見舞われたのだ。
今回は残り8〜9kmほど。根性で走りきれない距離ではなかったのかもしれない。しかし、残された時間は1時間程度。ゴールできる可能性はかなり低い。しかも結果として、過去同様の故障が発生する可能性が高い。「そこまでして走りますか?」という自問に対して、「No」を選択せざるを得なかった。
そんなわけで、ある意味「根性なし」に見えるのではないかと思うのだけど、自分としては、「根性で(故障せずに)走りきる余力を後半に残すことができなかった」ということなのだと思う。4月18日の日記に書いたようなプランをうまく遂行できなかった、という単純な結果である。
余力を残すことができなかった大きな原因は、20km地点以降の高い心拍数での走行で足に乳酸がたまったことではないか。そもそも20km地点程度で心拍の上昇が現れていることが問題で、これは素直に筋力不足。つまり走り込み不足なんだろう。
これが、30km程度まで速度と心拍数が一定の関係を保っているのであれば、全く違うストーリーになっていたはずで、次回はこのあたりを何とか改善しなければいけないなあ。
またがんばります。はい。
さわさき [21kmあたりでは暑さも影響したかもしれないですね。]
オカメタロウ [確かに、このあたりでは日差しが強くなってだいぶ汗をかきましたね。 でも、それで息が上がるくらいの状態になるってのはち..]